そもそも二重サッシ・インプラスの防音効果はどれくらい?
二重サッシ・インプラスをつけると40dBも静かになる?!
LIXILのインプラスカタログには【インプラスを取付けることで-40dBの効果がある】
『なんだかよくわからないけど、防音効果は高そう…?でも本当にこんなに防音できるの?』
また、『それが本当ならどれくらい静かになるの?』ということを検証していきたいと思います。
二重サッシを取付けた後の音の聞こえ方
1枚ガラスの場合(既存窓のみ)の遮音
前提として、今ある窓1枚でどれくらい防音が出来ているのでしょうか。
仮に今、窓に入っているガラスが透明3mm(最も薄い住宅用ガラス)だとします。
ここに80dBの音が入ってくると仮定します。80dBというのは、大体地下鉄や
電車の中、交通量の多い道路くらいの音量です。
かなりうるさいレベルですね。
この音が3mmの1枚ガラスを通ると、55dBになります。『25dBも下がってスゴイ!』と思われるでしょうが、地下鉄や電車の中の状態から掃除機かけっぱなしの状態になったレベルです。
しかし、薄いガラスとはいえ、何もないよりマシです。
窓を開けた状態と閉めた状態を比較するとその差がはっきりわかると思います。
二重サッシ・インプラスをつけた場合の遮音
今ある窓に中間空気層80mmを設け5mmガラスの二重サッシを設置します。すると右図のようになります。1枚ガラスの時よりも、さらに15dB下がりました。
「-40dB」というのは、外の窓ガラスの能力を加えた数値で、外窓を3mmでなく5mmのガラスと設定していますので、もし今自分の家の窓が3mmガラスであればこの通りにはなりません。
外窓が遮音した音をさらに二重サッシが遮音するため、ダブルの効果で合計40dBになるというわけです。
カタログなどで「40dBも静かになる!」とうたっているのは、こういうことなんですね。
音の聞こえ方というのは、人間の耳には10dB下がると音の大きさが半分になったように感じられると言われています。二重サッシをつけた時の、-15dBがとても重要になります。たかが15dBではないのですね。ただ、これは外の窓が隙間だらけだったり、窓以外に換気口があったりすると、この数字は出すことができないのです。あくまで参考値としてお考え下さい。
二重サッシでどんな音も防音できるの?
窓から入ってくる空気音(空気を伝わって聞こえてくる音)に対して、二重サッシは高い効果を発揮します。ただ、一方でマンション内の配管などを伝わって聞こえてくる「固体音」(排水の音、壁などが振動して糸電話のように音を伝えるもの)に対しては、二重サッシでは対策ができません。この場合は「吸音材」を使うと効果的です。
以下吸音のできるオススメ商品についてご説明いたします。
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